防犯性の高いディンプルキーの種類と見分け方るポイント解説します。
防犯性の高い鍵として広く知られているディンプルキー。しかしディンプルキーだからといって、かならずしも防犯性が高いわけではありません。種類によっては、防犯性が十分ではないこともあります。
そこでこの記事では、防犯性が高いディンプルキーの種類と見分け方についてご紹介します。
防犯のためによりセキュリティ性が高い鍵を導入したいと考えている方にとって、必見の情報が満載です。
防犯性の高いディンプルキーの種類
防犯性の高いディンプルキーの種類には、次のようなものがあります。
メーカー | 製品名 | 理論鍵違い数 | 耐ピッキング性能 | 耐鍵穴壊し性能 | 特徴 |
MIWA | PRシリンダー | 1,000億通り | 10分以上 | グレードG3:10分以上 | ロッキングバー方式、アンチピッキングタンブラー |
MIWA | JNシリンダー | 172億通り | 10分以上 | 5分以上 | 精度の高い斜めピン、リバーシブル |
GOAL | V18シリンダー | 120億通り | 10分以上 | 10分以上 | 6本×3列の18本ピン、CP認定あり |
GOAL | GVシリンダー | 1,000兆2,800億通り | 10分以上 | 10分以上 | V18の進化版、より複雑な構造 |
Dormakaba | Kabastarplus | 2兆2千億通り | 10分以上 | 10分以上 | 鍵登録システムによる高セキュリティ |
ALPHA | FBロック | 最大1,300億通り | 10分以上 | 5分未満 | フローティングボール使用、CP-C認定 |
ディンプルキーの防犯性の高さを決める4つの要素
ディンプルキーの防犯性の高さは、次の4つの要素で決まります。
ピンの数と配置
ディンプルキーは鍵の表面に小さなくぼみ(ディンプル)がたくさんあるのが特徴です。これらのくぼみは鍵穴の中にある、ピンと呼ばれる小さな部品に対応しています。
一般的な鍵は、通常5個から6個のピンで構成されています。これに対してディンプルキーの場合は10個以上のピンを使用しているほか、ピンが上下左右斜めにも配置されているため、かなり複雑な構造です。
ピンの数の違いは、暗証番号に例えられます。一般的な鍵は4桁の暗証番号、ディンプルキーは、20桁以上の複雑な暗証番号と同様です。
このようにディンプルキーの防犯性の高さは、ピンの数と配置の複雑さに大きく影響されます。
理論鍵違い数
「理論鍵違い数」とは、鍵のパターン数を示す指標です。数が大きいほど、防犯性が高くなります。
たとえば、MIWAのPRシリンダーは1,000億通り、GOALのGVシリンダーは1,000兆2,800億通りの理論鍵違い数を持っています。先の暗証番号の例えを用いるなら、それだけ複雑な暗証番号に守られているのと同義です。
耐ピッキング性能
耐ピッキング性能とは、シリンダー錠がピッキングに対してどれだけ抵抗できるかを示す指標です。なおピッキングとは、不正な工具を使用して鍵を開ける行為を指します。
耐ピッキング性能は、以下の3段階で評価されます。
- 5分未満
- 5分以上
- 10分以上
耐ピッキング性能は、定められた試験方法に基づいて複数回のピッキング試験を行い、解錠までにかかる時間を測定して決定されます。
耐鍵穴壊し性能
耐鍵穴壊し性能とは、シリンダー錠が物理的な破壊攻撃に対してどれだけ抵抗できるかを示す指標です。規定の試験方法でシリンダー破壊試験を複数回実施し、解錠までの最短時間を性能として表示します。
性能表示は、次の3段階です。
- 10分以上
- 5分以上
- 5分未満
耐鍵穴壊し性能性能は、ピッキング耐性と共に鍵の防犯性能を示す重要な指標です。
CP認定
CP認定とは、CrimePrevention(防犯)の略称です。警察庁、国土交通省、経済産業省、および建物部品関連団体で構成される官民合同会議によって制定されました
侵入犯の約7割が5分以上かかると侵入をあきらめるというデータに基づき、侵入攻撃に対して5分以上の抵抗時間を持つ製品に対してCPマークが付与されます。
CP認定製品には、錠のほかに、ドア、窓、シャッター、ガラスなど、さまざまな建物部品が選ばれています。
防犯性が低いディンプルキーの特徴
防犯性が低いディンプルキーには、以下のような特徴があります。
鍵板が短い
鍵の長さが短いと、配列できるピンの数が少なくなります。ピンの数が少ないほど、理論鍵違い数少なくなるため、防犯性能の低下は、免れません。
理論鍵違い数が100億通り以下のディンプルキーは、防犯性能が比較的低いと言われています。
特殊な防犯機能がない
ディンプルキーには、次のような特殊防犯機構があります。
ロッキングバー方式 | MIWAが採用する独自の仕組み すべてのタンブラーが同時に揃わないと回転しない ピッキングに対する高い耐性を実現 |
フローティングボール | ALPHAのFBロックで使われてい キーに埋め込まれたボールがシリンダー内の溝と噛み合う 通常のピッキング手法では解錠不可能 |
こういった特殊機能は、ディンプルキーの防犯性を高めるポイントです。より高い防犯性能を求めるなら、防犯機能の有無についても確認しましょう。
CP認定マークがない
ディンプルキーは有名メーカーであるMIWAやGOAL、KABAといった大手メーカー以外にも、さまざまなメーカーから発売されています。
たとえばホームセンターでは、マイナーなメーカーではあるものの価格が安いディンプルキーも多く取り揃えているので、見かけたことがあるかもしれません。
ただこういった安価なディンプルキーの場合、CPマークがついていないケースが多々あります。CPマークがついていないとはCP認定製品ではない、つまり、防犯性能が公の機関から認められていない製品であるという意味です。
CPマークがついている大手メーカーのディンプルキーは、マークがついている大手メーカーのディンプルキーは、ノーブランド品に比べると値段が高い傾向があります。しかし防犯性の高いディンプルキーを選ぶなら、CPマークがついているものを選ぶことが大切です。
防犯性の高い鍵への交換ならアートロックサービスにご相談ください!
ディンプルキー と一言でいっても、 防犯性能の高いものから 低いものまで、種類はさまざまです。また、防犯性能が高いほど値段が高くなるため、 工事費用を含めた予算との兼ね合いも問題になります。
防犯性能の高いディンプルキーに交換する場合は、本当に必要な防犯性能と予算は慎重に検討した上で、決定することが大切です。
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