危険なカギとは?防犯上危険な交換必須の鍵・安心な鍵を紹介します。
危険な鍵だとは知らずに、防犯性能が低い鍵を使い続けていませんか。
埼玉県全体の住宅侵入盗の認知件数は増加傾向にあります。令和5年(2023年)の統計によると、埼玉県の住宅対象侵入窃盗の認知件数は1,704件で、前年比365件(27.3%)増加しました。※
その中でもさいたま市は、新旧の住宅が混在する地域です。特に0年以上前の鍵を使用している場合、最新の侵入手法に対して脆弱である可能性が高いといわれています。ピッキングなどの不正解錠のリスクが増大するため、対策が必要です。
そこでこの記事では、防犯上危険で交換が必要な鍵と、安全性が高いと言われる鍵について紹介します。ご自宅のセキュリティ面に不安を感じている方は、ぜひご覧ください。
防犯上危険な鍵の特徴
防犯上危険な鍵には、次のような特徴があります。
1.ディスクシリンダー鍵
ディスクシリンダー鍵は、新しい住宅ではほとんど使われていません。構造がシンプルなため、ピッキングツールで比較的簡単に操作できるためです。
実際1990年代後半にディスクシリンダー鍵を使用した住宅へのピッキング被害が急増しました。これを受けて2001年頃には、多くのメーカーが製造を中止しています。
しかし古い住宅では、引き続き使用されている可能性があるため、注意しなければなりません。
ディスクシリンダー鍵の特徴は、次のとおりです。
- 鍵の形状:両側にギザギザした山型の刻みがある
- 鍵穴:縦長の「く」の字型
- 内部構造:複数の円盤状のディスクが並んでいる
上記の特徴に当てはまるディスクシリンダー錠をまだ使っている場合は、鍵交換の検討をおすすめします。
2.ピンシリンダー鍵
ピンシリンダー鍵は19世紀半ばに発明され、その後長年にわたり広く使用されてきた鍵です。リリース当時は、画期的な防犯性能を持つ鍵と評価されていました。
現代の標準的なピンシリンダー錠は、一般的な使用においては、十分な防犯性能を持っています。しかし、ピンシリンダー鍵が広く流通したことにより、解錠技術も進歩するという、皮肉な現象が起きています。
なおピンシリンダー錠の特徴は、次のとおりです。
- 鍵の形状:片側にギザギザした山型の刻み
- 鍵穴:円形
- 内部構造:複数のピンが一列に並ぶ
高度な防犯が必要な場所や、古いモデルのピンシリンダー鍵を使用している場合は、より新しい技術を採用した錠への交換を検討することが推奨されます。
3.10年以上使用している鍵
10年以上使用している鍵は、経年劣化により鍵自体の強度が低下し、破壊されやすくなっている可能性があります。また長年の使用によって鍵の表面が摩耗し、内部機構に悪影響を与えていることもあるでしょう。
また古い鍵は、現代の高度な防犯技術への耐性が低いことが、多々あります。スムーズな開閉ができなくなったり、突然開かなくなる危険性がある点も含めて、危険な鍵です。
古いことはわかっているが、何年ほど使用したかわからない場合は、次の点をチェックしましょう。
- 鍵表面の摩耗や変色が目立つ
- 開閉時にひっかかりや違和感がある
上記の特徴に当てはまる鍵を使用している場合は、新しい高性能な鍵への交換をおすすめします。
4.鍵番号が本体に書かれている鍵
鍵番号が本体に書かれている鍵は、セキュリティ上のリスクが高い危険な鍵といえます。
鍵番号は、その鍵の設計図に相当する重要な情報です。この番号さえ分かれば、合鍵を作成できます。実際に、不正に作成された合鍵を使用した侵入事件が発生していることからも、その危険性がうかがえるでしょう。
鍵番号は、キャッシュカードなどのパスワードと同様と考え、他人に見せないことを徹底しなければなりません。
鍵番号が本体に書かれている鍵を使用している場合は、セキュリティ強化のためにも、鍵番号が書かれていないものに交換することをご検討ください。
安心な鍵の種類と特徴
ここからは、安全な鍵の種類と特徴を紹介します。危険な鍵から安全な鍵への交換をご検討の際は、参考になさってください。
1.ディンプルキー
ディンプルキーは表面に複数の小さな窪みがある鍵です。内部には複雑なピン配列があり、理論上の鍵違い数は、数十億〜数千億通りにおよびます。
アンチピッキング機能も搭載されており、不正解錠が非常に困難な鍵の筆頭です。
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2.ウェーブキー
ウェーブキーは、鍵の表面に波状の溝があるタイプの鍵です。高い防犯性能を持つ鍵の仕組みの1つである、サイドバー方式を採用しています。
ピッキングツールでは開錠できない構造とされており、耐ピッキング性能が10分以上と、高い防犯性を持つのが特徴です。
3.電子錠・スマートロック
最新技術を活用した電子錠やスマートロックは、指紋認証や暗証番号など多様な認証方式に対応しています。物理的な鍵が不要なためピッキングのリスクがなく、高いセキュリティ性能が期待できる、安心な鍵です。
4.耐ピッキング性能の高い鍵
CPマーク製品は、官民合同会議で定められた基準をクリアした、防犯性能の高い鍵です。CPマーク製品の耐ピッキング性能の基準は5分以上ですが、10分以上の耐ピッキング性能を有する製品もあります。
CPマークのある鍵なら、より高い安全性を期待できるでしょう。
危険な鍵から安全な鍵への交換の方法と注意点
ホームセンターなどで鍵を購入し、DIYで鍵交換する方法が、インターネットなどで広く公開されています。
しかし鍵交換は、セキュリティ向上のために重要な作業です。セキュリティ性能を高めるなら、鍵の専門家に依頼することをおすすめします。
鍵の専門業者に依頼するメリット
専門業者に依頼する利点として、高度な技術と知識による確実な施工が期待できます。また、適切な鍵の選択と提案を受けられ、保証やアフターサービスがあるのも、メリットです。
一方、DIYでの交換には、不適切な鍵の選択や取り付けによる防犯性低下のリスクがあります。作業ミスによるドアや錠前の損傷の可能性があるほか、保証やサポートも受けられません。
費用の目安としては、たとえばアートロックサービスであれば、鍵交換は15,000円から承っております。鍵の種類や具体的な作業内容によって、費用は変動します。出張料なども含めたお見積金額の算定は無料ですので、ぜひ一度お問い合わせください。
鍵の選び方のポイント
鍵の選び方のポイントは、次の3点です。
- 防犯性能と予算のバランス
- ドアの規格に合った製品選び
- 信頼できる業者の選定
業者選びの際は実績、評判、料金体系を明確に公開しているか、といった点をチェックしてください。知識と経験が豊富な鍵の専門業者に依頼すれば、どの鍵を選べば期待する防犯効果と予算を両立できるか、プロの目線からの適切な提案を受けられます。
まとめ
危険な鍵を使い続けることは、住宅のセキュリティ性能を低下させ、防犯上のリスクを高める可能性につながります。
鍵は時代とともに進化するため、定期的な交換が欠かせません。最新の技術を採用した安全性の高い鍵への交換は、家族や財産を守るための賢明な投資です。
さいたま市や近郊にお住まいでしたら、ぜひアートロックサービスにご相談ください。豊富な経験と実績に基づいて、お客様のご要望にお応えできる鍵はどれか、ご提案します。
鍵交換を検討する際は、専門家のアドバイスを受けることで、最適な選択ができます。定期的な鍵のチェックと必要に応じた交換で、より安心で快適な生活環境を築いてください。